記事を開いていただき、ありがとうございます。
ついにバスケワールドカップが開催されましたね。
果たして日本はどこまで世界相手に戦えるのか、楽しみですね。
今回は2019/9/1に行われた初戦、VSトルコ(世界ランキング17位)の試合のレポートを書いていきます。
結果は67-86で日本が敗北しました。
世界の強さを痛感させられた試合でした。
トルコはシュート力、リバウンド、ディフェンスなどのプレイの質が高く、日本の得点ポイントがつぶされてしまいました。
具体的な試合内容はどの様なものだったのでしょうか。
試合の立ち上がりからトルコに主導権を握られてしまいました。
トルコのマフムトルがドライブからのレイアップを沈めると、オスマンが速攻でダンクとレイアップを立て続けにきめます。
それに対し、日本はファジーカスが3Pシュートをきめますが、すぐさまトルコはマフムトルが3Pシュートを決め返します。
トルコは八村にボールを持たせないように、激しいプレッシャーを与えてパスを入れさせません。
その為、日本はいつものオフェンスで試合を始められず、リズムにのれませんでした。
第1Qの前半で日本はファジーカスの5得点だけでした。
その間にトルコはテンポよく得点を重ねます。
更にトルコはディフェンスリバウンドを日本より少ない人数のリバウンダーで取れていました。
よって、リバウンドに入らないトルコの選手が走り、日本はトルコに速攻を許してしまいました。
第1Q後半には篠山が何とかノーマークの3Pシュートを沈めましたが、トルコのイルヤソバが2本3Pシュートを決めましたので、差は開いていきます。
第1Qの最後にはようやく八村にパスが回りファールをもらってフリースローで得点を伸ばします。
最終的には16点リードされて第1Qを終えます。
第2Qで日本はようやくオフェンスの形ができてきます。
譲次がドライブで攻めてファールをもらい、更に譲次のドライブから田中へアシストし、3Pシュートを決めさせました。
馬場のフリースローや渡邊の3Pシュートもあり、日本は少し点差を縮めようとします。
日本は八村にトルコのディフェンスが寄っていたので、そのスキをうまくつけた印象でした。
一方でトルコはイルヤソバの3Pシュートやタンサーのフローターシュートなどで落ち着いて点を取ります。
日本はディフェンス面でも良いプレイを魅せます。
渡邊のトルコの速攻に対しての、ブロックがとびだしました。
そして、ファジーカスが3Pシュート、馬場がドライブからのレイアップをきめ、点差を11点にします。
日本の流れになるかと思われました。
しかし、トルコはすぐさま対応します。
日本がいけそうなムードの時にトルコのオスマンの3Pシュートやコルクマツのダンクで流れをきります。
再び16点差にされてしまいます。
それでも八村が仕事をします。
八村は第2Qの最後に1対1の得点とスティールからの強烈なダンクをきめてくれました!
さすが日本のエースでした。
このプレイにより12点差まで詰めて、第2Qを終えます。
第3Q序盤は少し均衡した展開になりました。
トルコのエルデンがリバウンドシュートでファールをもらい、インサイドでの合わせのプレイで得点を沈める等、ゴール下を中心にきめていきます。
日本は八村のフリースロー、ファジーカスのミドルシュートや速攻のシュートで得点します。
しかし、トルコのバルベイとオスマンのドライブでの連続得点で均衡が崩れてしまいます。
トルコはさらに畳みかけるように、サンリとアルスランが得点します。
日本は渡邊のゴール下の得点や八村のフリースローで何とか食らいつきますが、トルコの流れは止まりません。
21点差まで差が開いてしまいます。
しかし、田中が執念の3Pシュートをブザービーターできめて、何とか18点差で第3Qを終えます。
第4Q序盤、日本はディフェンスを強めます。
渡邊が素晴らしいディフェンスを魅せると、そこから速攻のレイアップを渡邊は沈めます。
そして、田中が魅せてくれます。
田中がドライブからバスケットカウントを見事沈めます。
トルコのブロックをあざ笑うかのような浮かせたシュートをきめました。
日本の反撃の兆しになるプレイだと思われました。
しかし、トルコのコルクマツに速攻で簡単にダンクを決められてしまいます。
このトルコのプレイで日本は試合終了まで流れに乗ることはできませんでした。
日本は田中とファジーカスの3Pシュートや八村のミドルシュートがありましたが、どれも単発で終わってしまいました。
日本はシュートをきめられず、その間にトルコは中外バランスよく得点します。
結果、点差を詰めることはありませんでした。
最後は67-86で日本は完敗しました。
今回の試合は日本の弱点を突かれ、日本の強みをつぶされた試合になってしまいました。
試合の立ち上がりから、トルコは八村に対してディフェンスを強めました。
八村にボールを持たせない徹底したディフェンスでした。
逆に日本は序盤、慎重になりすぎていたのか、八村にボールを集める、いつもの試合の始め方にこだわっている様に見えました。
その消極的なプレイが最初のターンオーバーの多さにつながったのかもしれません。
その為、トルコは速攻を積極的に出していたので、簡単に得点を奪われていきます。
また、日本はミスした後のディフェンスの戻りが速くなかったです。
その為、トルコに簡単なシュートを許してしまいました。
途中からファジーカスが何とか得点をつなぎ日本は落ち着きを取り戻しました。
しかし、最初の点差がそのまま試合の結果につながりましたね。
そして、トルコの選手の能力の高さも敗因の一つだったと感じます。
3Pシュートがうまい選手が多く、日本はなかなか止められませんでした。
パス回しも速く、効果的なパスを味方選手に配給し、簡単な得点を許していました。
また、高さもかなわず、リバウンドもトルコに支配されてしまいましたね。
更にトルコの選手の賢さもみせられました。
とにかく八村に点を取らせないように徹底したディフェンスを行い、八村以外には多少打たせても良いという様なディフェンスでした。
そして、日本の流れが良くなり点差が詰められそうになると、3Pシュートや速攻からのダンクで流れを渡してくれませんでした。
トルコの戦術にやられましたね。
世界の壁の高さを痛感しました。
その中で、日本選手も通用した部分もありました。
田中の見事なドライブからのバスケットカウント。
田中は序盤、ドライブからのレイアップをブロックされてしまいました。
しかし、最後には修正して、浮かせたシュートに切り替え、バスケットカウントを沈めてしまいました。
田中のクレバーさをうかがえますね。
馬場もドライブが通用したシーンもありました。
八村も得点は伸びませんでしたが、ファールをもぎ取ってフリースローを量産しました。
トルコの選手は八村にボールを持たれるとファールをせざるを得ないということですね。
渡邊も得意のディフェンスで流れをつかもうとしました。
日本のほとんどの選手にとってこの様な世界の大舞台の試合は初めてです。
会場の雰囲気に飲み込まれたというのも敗因にあったと思います。
次のチェコ戦ではトルコ戦の反省を活かして、積極的にプレイしてほしいですね。
ワールドカップは始まったばかり。
日本代表の次の活躍に期待です!!
チェコ戦は
日本時間17:30~です。
BSフジ、CSフジNEXT、DAZNで放送されます。